前日にはしっかり更新しようと思ったらほぼ当日になってしまったorz



とうとうチャンピオンシップまでやってきた。対戦相手はレギュラーシーズン13勝でNFC北地区優勝、第2シードのGreen Bay Packers!
プレーオフではNFC西のSEAを下して勝ち上がってきた。

GBの紹介を簡単にするとこの10年間で地区優勝6回、プレーオフ8回、スーパーボウル制覇1回の強豪中の強豪だ。

チームを率いるのはMatt LaFleurで新人HCだ。彼の弟は49ersのPassing game coordinatorを務めるMike LaFleurだったりする。Kyle Shanahanの下でQBコーチをしていた時期もある。全く同じコーチングツリーに連なる2人がチャンピオンシップに出場となるため、その手腕の差がどうでるかもちょっとした見ものだろう。

49ersの紹介はもう散々しているからGBの簡単な紹介。
チームの中心選手はなんといってもAaron Rodgersでリーグでも最高の評価を受けるQBの1人。彼は元々California大バークレー校の出身で49ersが全体1位で指名するだろうと言われていた選手。当人もMontana観て育っているため49ersでプレーしたかったらしい。因縁ではないが49ers戦への意気込みは非常に強い。また、近年はOLが強く、今年もリーグトップクラスの評価を受けている(レギュラーシーズンで49ersと対戦する週までは1位だった)。オフェンスのタレントとしてはRBのAaron Jonesが1,000ydラッシャー、エースWRにプロボウラー×2回のDavante Adams、かつてはレシービングTEの代名詞だったJimmy Grahamらがいる。ディフェンスはこれまで生え抜きにこだわり続けたチームが今年からFAによる大型補強を解禁!DEのZa'Darus Smith、Preston Smithを補強すると生え抜き1巡DTのKenny Clarkと合わせて3人で31.5サックを挙げている。さらにCBでは3年目のKevin Kingが成長し、今年は5INTを挙げるなどエース格として活躍している。

レギュラーシーズンのスタッツ比較

49ers 

Offense
Total yards 381.1 (4位)
Passing yards 237.0 (13位)
Rushing yards 144.1 (2位)
Poins 39.9 (2位)
3rd down 45.0 (5位)


Defense
Total yards 281.8 (2位)
Passing yards 169.2 (1位)
Rushing yards 112.6 (17位)
Poins 19.4 (8位)
3rd down 33.3 (2位)



GB
Offense
Total yards 345.5 (18位)
Passing yards 233.3 (17位)
Rushing yards 112.2 (15位)
Poins 23.5 (15位)
3rd down 36.0 (21位)

Defense
Total yards 352.6 (18位)
Passing yards 232.6 (14位)
Rushing yards 120.1 (23位)
Poins 19.6 (9位)
3rd down 38.1 (15位)

GBはスタッツだけみると平凡そのもののチーム。Rodgersの被INTが4に対してディフェンスが12INTしてたりとターンオーバー比率で大きく上回っていることが得点に寄与しているのだと思われるが、このスタッツだけみれば負け越していてもおかしくなさそうである。それだけマネジメント能力が高いということでいいのかな?

負けた相手の傾向だが…

3敗じゃあ、傾向とか解らないな。ただ、GBを2TD以下に抑えたチームの傾向としてはエースパスラッシャーが強い。パス200yd以下、 A.Jonesのランを止めて流れを作らせない、ってことだろうか?

今シーズン49ersとGBは一度対戦しているが、その時大差で49ersが勝っているのでそのビデオはあまり参考になりそうにない。問題は49ersがどう戦うかより、GBはどんな対策を取ってくるかという点になるだろう。
プレーオフではいかにいつも通りプレーをすることが大切。とはいえ、まさか、前回と同じ戦術で来るとは思えない。特にオフェンスはDLを止めパスを出すために様々な策を講じでくるだろう。ちなみにこれまで49ersに対して有効だった戦術はエアレイド系、スクリーン、ショートパス中心の攻撃、ブーツレック、モバイルQBの個人技など。しかし、どれもGBが持ち合わせているとは言い難く何か新たな工夫をしてくる可能性が高そうだ。

あと、ここからは100%の妄想だが、チャンピオンシップであることと前回の敗戦を踏まえて、あえて序盤から捨て身でロングパス中心のハイパーオフェンスを強行するとかしてくるのではないだろうか?今シーズンの49ersオフェンスはリーグ2位の得点力を誇り、ランパスのバランスも良い。49ersが20点以下に抑えられたチームはどちらも雨のアウェイでの試合だけだ。さらに敗戦でも最大点差が8点(残り2秒でKRのスペシャルチームがTDを献上)と本当に点を離されない。おそらくゲームマネジメントという点においてはリーグ最高だろう。今のGBの戦力バランスを考えると点の取り合いに持ち込み49ersにミスが生じる可能性に賭けることが最良に見受けられる。

アブサロム的注目ポイント
①パスラッシュ
どちらのチームも強力なDLを揃えているがこの試合の鍵はどちらがよりQBにプレッシャーを掛けるか。あるいはOLでプレッシャーを止めてみせるかに賭かっているだろう。49ersは先週同様のプレーが出来れば前回対戦同様の結果を出せる可能性が高い。

②ミス
先週はMINとBALがドロップに苦しんだ。プレーオフもチャンピオンシップとなれば選手もかなり緊張することだろう。しかし、シーズン中はしなかった大きなミスが敗北に繋がることを2011年度シーズンのプレーオフを覚えている49ersファンは身に染みている。今回はなおさら若いチームなのでミスの連鎖なんてことが起こらないようコーチを中心に気を張って欲しいところ。

③OT
GBの強力なパスラッシュを抑えるのはStaleyとMcGlinchyこのうちStaleyはシーズン終盤から調子を上げてプレッシャーをほとんど許していないがMcGlinchyは前週に痛い目に遭った。GBディフエンス攻略のカギとなるだけに彼らの調子は注視せざるを得ない。

④Ahkello WitherspoonとEmmanuel Moseley
CBの先発がチャンピオンシップまで来ても怪しいまま。今の49ers最大の弱点と言えるだろう。どちらが先発するにしろ、彼らが先発を務める右CBが狙われることは確実だ。2人にはまず、相手を抑えてもらうこと、できればターンオーバーを奪い先発アピールをしてもらいたいところ。

⑤George Kittle
今週は怪我の情報もあったが試合には普通に出てきそうだ。今週は特に話題となっていたが、Kittleはパスキャッチのみならず、ブロッカーとしてもOL顔負けの活躍をみせている。彼が何スナップ健康な状態で参加できるかで両チームの勝利確率が大きく変化するだろう。


⑥Aaron Rodgersのヘイルメリーパス
ヘイルメリーに限らないが、Rodgersのログパスは1発で試合を変えることが出来る。49ersのディフエンス陣には何がなんでも1発攻勢で崩されることだけは避けたい。

⑦怪我人
これまでは元気にプレーをしているが先週はGaropporo、Bosa、Wardが痛みかけていた。スーパーボウルに勝つまでなんとか怪我人は最小限で乗り越えたい。

ここまで来たんだ、サクッと勝ってスーパーボウルを見せてくれ! GoNiners!!